ついにMilwaukee(ミルウォーキー)から、新型の電動ラチェット「M12 FIR38G2」が登場しました。
今回のモデルは、最大トルク95Nmを発揮する3/8インチの電動ラチェットです。旧モデルからどのように性能が変わったのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、M12 FIR38G2のカタログスペックを確認しながら、旧モデルとの違いを比較します。また、最大95Nmというトルクが実際の整備作業でどのような意味を持つのか、注意したいポイントも含めて解説します。
新型になって何が変わったのか、そしてこの電動ラチェットはどのような人に向いているのかを見ていきましょう。
※現在、Amazonでは取り扱いが確認できなかったため、楽天市場のリンクのみ掲載しています。
新型はこれだぜ Oh Yeah M12 FIR38G2-0B0 JP
旧型 はこれだぜ Oh Yeah M12 FIR38-0 JP
こちらも比較!M12 FHIR38-0 JP ハイスピードモデル
| 項目 | M12 FIR38G2-0B0 JP | M12 FIR38-0 JP | M12 FHIR38-0 JP |
|---|---|---|---|
| 位置付け | 新型 | 旧型 | ハイスピードモデル |
| 電圧 | 12V | 12V | 12V |
| 差込角 | 3/8インチ(9.5mm) | 3/8インチ(9.5mm) | 3/8インチ(9.5mm) |
| 最大トルク | 95Nm | 75Nm | 47Nm |
| 無負荷回転数 | 0~400rpm | 0~200rpm | 0~450rpm |
| 全長 | 303mm | 302mm | 272mm |
| ヘッド高さ・厚さ | 19mm | 26mm | 19mm |
| 質量 | 0.7kg※ | 1.2kg※ | 0.7kg※ |
※バッテリー未装着の状態で本体のみの重量になります。
新型は何が変わったのか?
新型のM12 FIR38G2は、旧モデルと比べて外観や操作部分が大きく変更されています。
操作ボタンの形状が変更
まず分かりやすいのが、電動ラチェットの操作ボタンです。
旧モデルでは、ラチェット本体の末端からバーが伸びており、そのバーを操作して回転方向や動作をコントロールする構造でした。
一方、新型では独立したボタン式の操作に変更されています。
この部分は実際の操作感に関わるところなので、好みが分かれる部分ではありますが、従来とはかなり違った操作方法になっています。
切り替えレバーも変更
もう一つの違いが、ラチェットヘッドの切り替えレバーです。
旧モデルとハイスピードモデルでは、切り替えレバーがヘッドとほぼ面一になるような構造になっています。
この構造はヘッド部分の厚みを抑えられるため、狭い場所での作業性を確保しやすいというメリットがあります。
一方で、グローブを着けた状態ではレバーを操作しにくいと感じる場面もあります。
新型のM12 FIR38G2では、切り替えレバーがヘッドから少し張り出した形状に変更されています。
そのため、ヘッドの薄さでは従来型に分がありますが、実際にレバーを操作するという点では、新型のほうが扱いやすそうな形状になっています。
本体も握りやすい形状に
本体のグリップ部分も新型では変更されています。
M12 FIR38G2は、従来モデルよりも本体中央付近がくびれた形状になっているため、手で握ったときのホールド性を意識したデザインになっています。
電動ラチェットは狭い場所で本体を持ち替えながら作業することも多いため、こうしたグリップ形状の変更は、実際の使い勝手にも関係するポイントです。
新型の400rpmと95Nmという性能
新型M12 FIR38G2は、最大トルク95Nm、無負荷回転数0~400rpmという、かなり高い性能を持っています。
特に注目したいのが、トルクと回転数を両立している点です。
従来モデルよりも大幅にトルクが向上しながら、回転数も400rpmまで上がっています。ハイスピードモデルの450rpmにはわずかに届かないものの、これまでの高トルクモデルと比べると、かなり高速でボルトやナットを回せるようになりました。
整備作業では、ボルトやナットを素早く回せることと、固着したボルトなどを動かせる力の両方が重要になるため、この性能は大きな魅力です。
ただし、95Nmという大きなトルクを持っているからこそ、使い方には注意が必要です。
特に狭い場所で作業しているときに、最大回転付近でボルトやナットが着座すると、工具が急に止まることで反力が発生することがあります。
周囲に部品やボディなどがある場所では、工具や手をぶつけないように周囲を確認してから使用しましょう。
また、小径のボルト・ナットを扱う場合は特に注意が必要です。
頭部が12mm以下のような小さいボルトでは、必要以上の力をかけることで、ボルトや締結部品を損傷させる可能性があります。
「95Nmもあるから、どんなボルトでも一気に締められる」という使い方ではなく、高トルクを持っているからこそ、対象となるボルトやナットに合わせて慎重に使うことが重要です。
なお、電動ラチェットはトルクレンチではありません。車両メーカーなどが指定する締付けトルクで最終締付けを行う場合は、適切なトルクレンチを使用する必要があります。
どれを買えばいいの?
今回紹介した3モデルのうち、おすすめなのは2つで新型とハイスピードモデルです!
どちらが優れているというより、得意な作業が少し違います。
| こんな使い方をしたい | おすすめモデル | 理由 |
|---|---|---|
| コンパクトさを重視したい | M12 FHIR38 ハイスピードモデル | 本体がコンパクトで、狭い場所でも扱いやすい |
| 内装など比較的小さいボルトを高速で外したい | M12 FHIR38 ハイスピードモデル | 高い回転数を活かして、ボルト・ナットを素早く回せる |
| 足回りなど、力が必要な作業を電動ラチェットでガンガン進めたい | M12 FIR38G2 新型 | 最大95Nmの高トルクを活かして作業できる |
| 1本で幅広い整備作業に使いたい | M12 FIR38G2 新型 | 高トルクと十分な回転速度を両立している |
ざっくり分けるなら、「速さ・コンパクトさならハイスピード」「力強さを重視するなら新型」と考えると選びやすいでしょう。
とはいえ、ハイスピードモデルの47Nmでも電動ラチェットとして十分なパワーがあります。
内装作業や比較的小さいボルト・ナットを中心に使うのであれば、ハイスピードモデルでも必要な力は十分確保できます。
むしろ、必要以上に大きなトルクを求めず、コンパクトさや回転速度を重視するなら、ハイスピードモデルを選ぶ意味は十分にあります。
M12 FIR38-0 JPについて
M12 FIR38-0 JPは、今回比較した3モデルの中では従来型にあたるモデルです。
もちろん十分な性能を持った電動ラチェットですが、ヘッド部分の大きさや操作性などを考えると、新型のM12 FIR38G2やハイスピードモデルのほうが選びやすいと感じます。
特に新型は操作部分や本体形状が見直され、ハイスピードモデルはコンパクトさと回転速度に強みがあります。
そのため、これから新しく購入するのであれば、用途に合わせて新型かハイスピードモデルのどちらかを選ぶことをおすすめします。
バッテリー&充電器
本製品を使用するために必要な、バッテリーと充電器のリンクもあわせて掲載しておきます。
まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事では、Milwaukee(ミルウォーキー)の新型電動ラチェット「M12 FIR38G2」について、新しくなったポイントや最大95Nmというトルクの意味、使用時に注意したいポイントを解説しました。
また、ハイスピードモデルの「M12 FHIR38」や従来型の「M12 FIR38-0 JP」とも比較し、それぞれの特徴や、どのような作業に向いているのかを紹介しました。
新型は高トルクと十分な回転速度を両立したモデル、ハイスピードモデルはコンパクトさと回転速度を重視したモデルと考えると、自分の用途に合ったモデルを選びやすくなります。
Milwaukeeの電動ラチェットが気になっている方や、モデルのバリエーションの多さに「どれを選べばいいの?」と迷っている方にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。



コメント
That was amazing
Yeah!!!!